top of page

アクアビットとは?

アクアビットは北欧諸国でよく飲まれるアルコール度数の高い蒸留酒です。アルコール度数が高いと言っても通常40%から50%くらいで、原料はジャガイモ、大麦などから作られます。通常アクアビットは樽熟成せずに、無色透明のままで製品化されますが、中には樽熟成したものもあり、淡い黄色、ないしは黄褐色、またシェリー樽由来の薄い茶色のものや、モルトから作られたモルトアクアビットなどはまさにウイスキーのような琥珀色をしているものまで様々な種類のアクアビットが作られています。

 

日本では、アクアビットって飲みにくいというイメージを持っていたり、何それ?と思われたりしがちですが、KING's BARRELが取扱うアクアビットは、どれも飲みやすくて美味しいものばかりで、特にジンが好きな方には抵抗なくファンになって頂けると思います。KING's BARRELでは、アクアビットは、一般の方々よりも、お酒のエキスパートであるバーテンダーの方々に大人気で、それまでのイメージを覆すアクアビットの美味しさに、テイスティング後即買いしていくバーテンダーさん多発です!

 

北欧では、アクアビットは人によっては常温や、キンキンに冷やしたものをショットで飲んだり、ロックで飲んだりする場合が多いですが、実はアクアビットはカクテルにしても最高に美味しく、またビールのチェイサーとして少量入れて飲んでもかなりおすすめの、意外に万能な蒸留酒です!

 

北欧の人々にとってアクアビットは最も身近な、生活に寄り添うお酒なので、北欧の毎日の食卓にあがるメニューにもピッタリなお酒となっています。北欧の食卓と言えば、チーズやナッツ、カットしたフレッシュフルーツやスモークされた魚などが一般的ですが、塩茹でした海老や、スライスしたチーズを載せてハチミツをとろりとかけたオープンサンドウィッチなどにもよく合います。


アクアビットの一般的な作り方としては、発酵後、連続式蒸留機でアルコール分95%以上のニュートラルスピリッツを採り、これに加水して、アルコール度数を調整し、香草やハーブ、フルーツなどの「ボタニカル」を加えてもう一度蒸留します。

作り方を見てみると、原料の違いを考慮しなければ極めてジンに似ていると言えます!!

アクアビットもジンの様に、香草やハーブなど、様々な植物やフルーツで香り付けされます。何を使うのかはその蒸溜所の独自のチョイスとなるので、作り手によって様々なタイプのアクアビットが出来上がります。ただ、基本ジュニパーの香りをメインとするジンとは違って、国や蒸溜所によって異なりますが、殆どのアクアビットに共通して使われるのがキャラウェイです。他に、アニス、クミン、カーダモン、フェンネル、ディルなどもよく使われており、北欧ベリーやレモン、少量の塩を入れてアクアビットを作る蒸溜所もあります。ジンに比べるとハーブ由来の香りが主体なので、「ハーブ・スピリッツ」と呼ばれたりもします。

 

アクアビットという名前の由来はラテン語の「"Aqua Vitae”(生命の水)」から来ているそうです。

6世紀ごろ、早い段階でキリスト教の布教が広まったアイルランドから、修道士達がキリスト教の布教のため近東へと派遣された際にアラブ人と共に小さな銅製の単式蒸留器による蒸留技術を発見しました。当初は蒸溜によって得たアルコールは、スパイス、ハーブ、花々等により香り付けされ、香水として使用されていましたが、ある時アイルランドの修道士達はそれを飲んでみて、そして驚いた彼らは「"Aqua Vitae”(ラテン語で生命の水)」を見つけた!と叫びました。彼らが発見した「生命の水」は体にも魂にも効く非常に優れた薬だと信じられ、それ以来「生命の水」はアイルランドの修道院から世界に広まり、今日のウイスキーの「ニューポット(ニューメイク)」の元となったと言われています。

( ニューポット(ニューメイク)とはまだ熟成や調整を施す前の、蒸溜したてのウイスキーの原液 )

bottom of page